こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。
先週、悪いことが起こったとき、そこから早く立ち直るために、ネガティブな感情が上がってきても否定せずに、寄り添ってあげましょう。そして、ネガティブを感じても、それに囚われてはいけませんよ、ということをお話ししました。
今回は、自分のコントロールできることとできないことを見極めるということについてお話しします。自分の力でどうにかなることと、自分ではどうしようもないことがある、ということを理解してみようということです。
あなたはどの時間軸を生きていますか?
わたしたちは時間軸を自由に行き来することはできません。「いま」という瞬間に生きています。「いま」と思ったこの瞬間も次の瞬間には過去となって過ぎ去ってしまいます。
ところが「いま」という瞬間に生きているわたしたちの心は、往々にして、過去や未来に飛ぶことがあります。むしろ「いま」にいない方が多いかもしれないのです。
「どうしてあの時あんなことをしてしまったのだろう」
「あの時もう少し勇気を出してやっていたら違う展開になっていたかもしれないのに」
心があるのは、過ぎ去った過去の時間です。でも、いくら悔やんでも戻ることはありません。過去に囚われすぎると後悔でいっぱいになってしまいます。
「この先どうなるのだろうか」
「先行きのことを考えたら不安で不安でたまらない」
心は、まだ来ていない未来にあります。未来に囚われすぎると不安や恐れが出てきます。
過去の後悔と未来の不安はコントロールできない
後悔と愚痴、不安や心配の多くは、過去と未来にありますが、これは自分ではどうすることもできません。コントルールできないことなのです。
もちろん、思うことがいけないというのではありません。心に浮んでくるのですからそれは仕方がないのです。でも、そこにどっぷりとはまり込んではいけないのです。自分ではどうしようもないことで思い悩んでいるんだなあ、と思って欲しいのです。
自分の心が「いま」にあるのではなく、コントロールできない過去や未来に行ってしまっているということを理解して欲しいのです。
それが理解できて初めて、心を「いま」に引き戻すことができると思います。
他人は変えられない
そして、もう一つ、自分ではどうしようもないことがあります。それは誰か他の人を変えようと思うことです。
「うちの上司、少しのミスしたくらいでキレないで欲しい」
「子供がもっと一生懸命に勉強してくれたらいいのに」
あの人が変わってくれたらいいのに、と思っても難しい。あの人にはあの人の理由があってそのように振舞っているのですから、あなた好みの人に変わってくれるというのは難しいことなのです。
そのコントロールできないあの人が変わってくれないかなあと思う限り、期待は裏切られ続けてしまいます。
あの人が変わってくれたら、という期待は手放した方がいいのです。
コントロールできるのは自分だけ
自分でコントロールできることなのか、コントロールできないことなのかを知るということ。それを見極めるということを意識して欲しいと思います。コントロールできないのにコントロールしようとしても、不可能なことをそもそもやろうとしているのですから、できないのです。
コントロールできないことは、置いておく。何もしないということです。その上でコントロールできるものだけに働きかける。何ができるかな?と考えてみるのです。意識をどこに向けるかなのです。コントロールできないところに意識を向けるとやるせなさが募ります。だから、そっちではなくコントロールできるものに意識を向けるということです。
では、コントロールできるものとは何でしょうか?それは「いま、現在の自分」です。過去の自分は終わったことですからコントロールできませんし、未来の自分も先のことですからいまは何もコントロールできません。
できるのは、いまの自分だけです。いま、何ができるか?いま、何をするか?これは自分で決めることができるし、することができます。唯一コントロールできることなのです。
コントロールできることを一つづつ行うことで、悩む自分から立ち直っていけると思います。それは、何か行うことで、そこに希望や期待が生まれるからです。光がさしくるのです。
まずは、コントロールできる「いまの自分」にできることを探して動いてみましょう。
きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。