他人との比較をやめて楽になるには?〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

きょうは他人と比較しない生き方をについてお話しします。他人と比較することが、生き辛さや生き苦しさの原因のひとつではないかと感じるからです。

他人との比較をやめることでもっと気持ちが楽になれるように思います。

比較で感じる自己嫌悪と優越感

人と自分を比較してしまうことはありませんか?比較をしたとき、劣っている自分やできない自分を突きつけられて自己嫌悪に陥ったりします。

その反対もあるかも知れません。他人より学校の成績や営業の成績が良かったとき、ひどい境遇の人と比べて自分はまだマシな方だ感じたとき、こういうとき優越感を感じたりします。

自己嫌悪を感じるのは悪くて、優越感を感じるのは良いということにはならないですね。周りの人を見下した感がします。いまは優越感を感じているとしてもやがてその立場は逆転するかもしれません。すると、今度は自分が周囲から見下されるかも知れないという恐れが出てくると思います。

人との比較ばかりしていると常にこういう気持ちが出てきます。生き辛さや生き苦しさの原因を突き詰めると人との比較にあるのかもしれません。であるならば、人と比較しないという生き方を目指して良いと思います。

比べたときにでてくる「それにくらべてこのわたしは・・・」

比べなくていんですよ、と言われることがあると思います。

とはいうものの、比べることがとても多いのがわたしたちの社会です。学校では、テストの点数が何点でだった。受験では1点差で合格できなかった。社会に出たら、営業成績が何番目だった。同期のあいつが、一番に課長になった。結婚して、マイホームも一番に建てた。いろんなことで比べてしまいます。

人と比べるということが悪いわけではないのです。比べるから、自分の力がついてきて成長できるという側面もあるわけです。オリンピックもそうですね、コンマ1秒を争う世界があります。誰よりも早く走りたいという要求が記録を伸ばしていくのです。

ところがですね、わたしたちの比べるには、往々にしてこういう言葉が後に続きます。
「それにくらべてこのわたしは・・・」

比べるのに負けた自分は、価値がないという思いが出てくるのです。わたしは比べても良いと思っています。比べることで、もっと成長したいという思いが出てくるのなら良いことだと思います。そういう比べるは良いのだけれど、比べることで、他人より劣っている自分というものを感じる必要はないと思っています。

他人との比較は意味がないということを理解する

わたしたちは、生まれ落ちた瞬間にすでに不公平になっています。先に生まれるか、後に生まれるかで扱いが違います。持って生まれた体格、性格、能力が違います。生まれた国も違うし、話す言葉も違う。何より親が異なります、当たり前ですけど。

そうすると人と比べる意味がないというのがわかるでしょうか。どれだけ成長できたかというのは人との比較では見えてこないと思います。

例えばテストでA君は毎回90点以上を取るが、今回は95点だった。一方、B君は、たいてい50点くらいしか取れないけど、今回は80点だった。テストの結果だけを見ればA君の方が良いのは一目瞭然ですが、B君の今回の頑張りは認めないといけないと思うのです。もちろん95点のA君の頑張りが少なかったというわけではなく、頑張り続けているのはとてもすごいことです。比較をするのなら、結果だけではなく、この部分を見てあげないといけないと思います。

スポーツの世界では、体格による不公平を補うために、ボクシングやレスリング、柔道などでは体重別にクラスを分けていますし、スキーのジャンプなどは、身長と体重で使えるスキー板の長さに制限があります。できるだけ同じ条件で評価しようということですね。

人との比較ではこうはいきません。先ほどで述べたようないろんな違いがある。人の数だけクラス分けしないといけないのではないかと思ってしまいます。人と比較しなくてもいいのですよというのは、こういうことだからなんですね。

過去の自分との比較をする

では、比べる癖がある人はどうしたら良いのか?他人との比較は、持っているものが違うので比較することに意味がありません。

でも比べるとしたら、それは、きのうの自分、半年前の自分、あるいは1年前の自分。自分との比較です。

いまの自分が過去の自分と比べてどれくらい成長できたか、できるようになったのか、この部分をみて欲しいと思います。

こういうと、わたしはもう歳なので、容姿も体力も衰えていくばかりです、という人が出てきます。まるで歳を重ねることが悪いことのように思っておられるのです。

確かに、いつまでも20代の頃のような若々しさは保てないでしょう。しかし、年齢を重ねるにつれ身に付いてくるものもあります。経験値だとか熟練度だとか技術だとか。歳と共に失われてゆくものだけに焦点をあてないで欲しいと思います。

歳を重ねて少しずつ身に付いたものは、当たり前すぎてあることに気づかないかもしれないが、過去の自分と比べたときに成長していると感じられる身に付いているものが必ずあります。そこをじっくり見て欲しいと思います。

ライバルは、他人ではなく、過去の自分なんですね。過去の自分と比べて、きのうよりきょう、きょうよりあした、どれだけ自分を超えられるかにチャレンジして欲しいと思います。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。

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