はじめの一歩が一番しんどい〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

成長したい、自分を変えたい、克服したいことがある。このように考えて一歩踏み出したいと思うけれども、その一歩がなかなか踏み出せなくて、思うだけでいつも踏み出せない、と自己嫌悪してしまう人が見受けられます。意志が弱いんだとか、自分はダメな人間なんだとか、いつも中途半端なんだよとか思って自分を責めたりするようです。

だから、自分を責める前に知っておいて欲しいことがあります。これを知っていると一歩踏み出そうとしている自分はとんでもないことにチャレンジしようとしているということが理解できると思います。

■自分を責めるほどに真剣に変わりたいと思っているということ

一日踏みだしたいと思って踏み出せない。躊躇する。思い切れない。迷いが出てくる。こういうことはあると思います。

そういう自分を責めてしまうということは、それだけ真剣にやってみようと思ったからだと思います。どうでもいいやと思っていたとしたら、自分を責めてしまうということなどしなかったはずなのです。それだけ、変わりたい、という強い思いが詰まっているんだなあ、と思って欲しいと思います。

自分を責めてしまうよりも、変わりたいという思いが本当に強いんだなあと思って欲しいのです。

■どうして最初の一歩はしんどいのか?

何かを始めるとき、最初の一歩というのが一番しんどい、一番エネルギーがいるいうことをご存知でしょうか?

例えば、止まっている自動車を人力だけで押して動かすという場合。何人かで力を合わせて動かすとしても、一番最初の自動車の車輪が動き出すまでが一番力を入れて押さないと動きません。車輪が回りだすと少し軽くなります。さらに押していると加速がついてきて、さらに押す力が小さくても済みます。

最初は、大きな力を出さないといけないけれども、力を出したわりには進まない。動き出すと押す力は小さいけれども進むスピードは速くなる。これは慣性の法則が働くためです。

慣性の法則というのは、止まっている物体に力を加えなければ止まり続け、動いている物体に力を加えなければ動き続けるというものです。だからいったん動き出したものについては小さな力しか必要がないのです。

いま、あなたのいる地点が0です。100が目標地点として、0から1に至るまでに必要な力と、99から100に至るまでに必要な力、どちらも同じ1ですが、必要な力は何倍も違ってくるというのはご理解いただけるでしょう。

いまのあなたは0。何もない状況から1を作らないといけない。これはとても大変なことなんです。この部分が一番しんどいのです。もし、あなたが変わろうと思っているとしたら、いま一番しんどいところに立っていることになります。

■習慣化するためのポイント

いまお話したのは物理の法則ですが、心も同じです。慣性は、惰性と同じ意味です。毎日をだらだらと惰性で過ごしている、などと否定的に使ったりします。このように、同じことを続けるということに対しては、力をそれほど使わなくてもできるということです。だから、このいつもとは違うことをしようと思ったら、そこには大きな力が必要になるということです。

ところが、物体と違って、心は動きが定着するまでに時間がかかります。物体は一度動き出すとその後は楽に動きますが、心の方は一度やっただけではダメなのです。三日坊主という言葉がありますね。

習慣にするということが必要になります。習慣にしてはじめて、小さな力で軽〜くできるようになります。

習慣にするまでに何回か関所があるようです。最初が、3日目、そして7日目と言われています。21日を越えると習慣なるという説もあります。

習慣になるかどうかは、そのやり始めたことに、楽しさを見いだせるかどうかがポイントではないかと思います。

やらなければならないこと、やらねばならないことというのは楽しくないですね。難行苦行は長くは続かないのです。自然にやっているというのはそこに楽しさ、喜びがあるからだと思います。

ダイエットなどもそうで、苦しいだけでは続けれない。1kg減った、2kg減ったというような喜びを見出して、もうすぐあの憧れのドレスが着られる、と思うと続けられのではないかと思います。

習慣にするために21日間が必要かどうかは別にして、それくらいの期間は必要だと思います。その間に、それをすることの喜び、楽しさをどう見出すのかが大事ですね。嬉しい、楽しいという感情にフォーカスしながらやってみるのがいいのかもしれません。すると、また、あの楽しさを味わいたいと思えると思います。

■一番大変な一歩を踏み出すためのポイント

さて、一歩踏み出すのに、大きな力が必要になります。新しく何かをしようと思うときに、できなかった、躊躇したとしても、それは当然なんだということですね。責める必要は何もないのです。

でもそれではいつまで踏み出せないかもしれない。その大変は一歩を踏み出すためにどうしたらいいのか?

それは最初から大きな結果を求めないということです。最終目標は大きくても、そのために最初の一歩は、やろうと思ったらできることから始める。

気合を入れないとできないことをするのではなくて、自然体でいつもの自分がその気になったら簡単にできることから始めてみるのです。

わたしたちは、最初から、大きなことを考えがちです。ただでさえ、しんどい一歩が、余計しんどくなります。小さな小さな一歩を出すようにしましょう。

こんなことぐらい、ではなくて、こんなことであったとしても、楽しく続けるということが、変わる一歩になるのではないかと思います。小さな一歩を大切して欲しいと思います。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。