自分嫌いのメリットとは?〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

きょうは、自分との関係性についてお話します。自分との関係性が良好な人はいいのですが、関係性の悪い人はぜひ読んでいただきたいと思います。なぜなら、この関係性の良し悪しがしあわせにつながるからです。

こんな自分はもう嫌だ!

自分のことは嫌いです、と断言される方がおられます。

実をいうと、わたしにも覚えがあります。何回もあります。子供の頃は、赤面症だったり、引っ込み思案だったり、心配性だったり。こんなこと言ったらどう思われるかなあと思ってばかりで、言いたいことは何も言えませんでした。

そういう自分が嫌で嫌で、どうしていつもこうなんだろう、人目を気にせずにいられたらどんなにいいだろう、と自分を好きになれず責めていました。

大学4年になると電車に乗れなくなりました。いまで言うパニック障害でした。

就職決めないといけない大事な時に、どうしてこんなことになるんだ、とここでも自分がとても情けなくなりました。

それ以降も、いろいろありました。こうしたい自分と、思っているようにできない自分の狭間で、腹立たしさが出てくるわけです。クソ、こいつ。情けないやつだなあ。できないやつめ。こんな言葉を自分に吐いていました。

そこにも恩恵があった!

ものごとには、原因と結果があると言われます。アサガオが咲いたのは、アサガオの種を蒔いたからです。ヒマワリの種を蒔いたのにアサガオが咲いたということは、ないのです。

では、わたしの場合どういう原因があってこのような結果ができたのでしょうか?

子供の頃に、ものすごく恥ずかしい、と感じた出来事がありました。小学校の授業で、先生の質問に自信満々で答えたら、自分の勘違いでうっかり間違った答え言ってしまいました。その途端、他の児童が一斉に「ハイ!」と手を上げました。笑われたわけではないんだけどクラスのみんながハイ、ハイ、ハイという感じで手を上げたので嘲笑をあびたように感じたのですね。

それ以来、数人以上の人前で発言するということはなくなりました。つまり、人前で間違えたくないと思った結果、人前で発言するのは止めると決めたのだろうと思います。

大学4年生の時は、社会に出ていくと言うことに恐れと抵抗がありました。何の理由ないのに働かないでいるという選択肢はありませんでした。

その結果、それなら仕方がないという自分が納得できるものが必要だったのだと思います。それが電車に乗れないわたしになると言うことです。これはわたしの場合がそうだというだけで、パニック障害の人が全員そうだということではありません。念のために付け加えておきます。

つまり、わたしが本当に望んでいたことは、恥ずかしい目にあいたくないということだったり、社会に出ていきたくないということだったのです。そういうことで言えば、望みはすべて叶っていたわけです。

嫌われても嫌われても尽くしてくれていた!

わたしが嫌っている自分というのは、わたしを守ってくれるためにしてくれていたことなのです。もう、あの時のような恥ずかしい目に合わせないように。どんな怖い目に遭うかわからない状況に遭遇させないように。

その手法の良い悪いは別にして、すべてが自分の身の安全を考えてのことだったのです。

こんな自分はいやだなあとか、こんなはずではなかったんだけどなあと思った時、心の底の底をのぞいてみてみると、そうすることによるメリットがあったりします。自分の本音がわかるとどうしていったらいいかが見てきたりします。

自分はどうしてこうなんだろうと嫌っているだけでは何も解決しませんが、本音がわかるとどうしていったらいいかが見えてきたりします。そこにゆがんだ認知(間違わないために何も言わないでおくだったり、社会にでないために電車にのれなくするだったり)があるのがわかれば、そこを修正していけばいいのです。

そこにあるメリットとは?

だから、自分嫌いで終わるのではなくて「いまこの状況がわたしにとってメリットがあるとすれば、どういうことが考えられるのだろう?」と自問してみてもいいと思います。

自分がこんな自分は嫌だ、と感じているその部分は、何から自分自身を守ろうとしているのでしょうか?嫌われても、けなされても、罵倒されても、それでも守ってくれているとしたら、健気というほかはないと思います。

どんな仕打ちを受けても、自分自身のためだけを考えてくれる。これほどありがたい味方が自分の中にあるのです。ゆがんだ認知を修正し、本当に望む方向に、自分の中の味方を嫌うのではなく、健気なありがたい存在と受け止め、一緒に二人三脚で歩んいければ、しあわせな世界を手に入れることができると思います。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。