辛い感情を解放する二つの方法〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

感じるのが辛すぎる感情というのがありますよね。

悲しみとか怒りとか、こういう感情を感じてはいけないと思ったことはありませんか?

辛いとか不安とか怖いとか、こういう感情は耐えられないから感じたくないと思ったことはありませんか?

感じたくない感情をないものするという方法もありますが、これはとても劇薬で習慣にしてしまうことはお勧めができません。

それよりも、とてもスッキリした気分になれる辛い感情を解放する二つの方法をご紹介します。

■感情はコントロールできない

辛すぎる感情を感じるのは辛いので、できることなら感じたくないと考えてしまいます。フタをするという行動に出たりします。たしかに、その時はそれでいいのですが、いつもいつもこういうことをやっているといずれしんどくなってきます。

感情というものは考えて出てくるものではなくて、自然と上がってきます。楽しくないのに、楽しもうぜと思っても、楽しい気持ちにならないわけです。悲しいことがあったのに、悲しさを感じたくないと思っても悲しい気持ちはあふれてくるわけです。

湧き水があふれるように感情もあふれてくるのです。コントロールできないのです。

■辛い感情を感じなくすると楽しいも感じられなくなる

ところが辛いことが多すぎて、これ以上感じると耐えられないという時があります。感じたくないと思うと、何も感じなくなります。感情を切るということができてしまったりします。防御本能が守ってくれたのかもしれません。

でも、何も感じなくするというのは、一時的には効果はあるのです。辛い感情から自分を守れたわけですから。しかし、この時感じなくなったのは辛い感情だけではなかったのです。嬉しい、楽しい、幸せといった、感じて心地良い感情をも感じなくしたのです。

辛い感情だけ感じなくなり、心地良い感情は感じられるという都合の良いことにはならないのです。感情は湧き上がるものです。感じなくするには、湧き上がるところにフタをしないといけません。つまり、辛い感情を出なくするということは心地良い感情も出なくなるということになります。

■感情は出たくて仕方がない

この感情、実は出たくて出たくて仕方がないものなんです。でたがってるんですね。なぜかというと、わたしたちの行動を決めているのがこの感情なんですね。好きとかやりたいとか、嫌いとかやりたくないとか。快不快で行動を決めています。

それがなくなると、自分の本当の望みがわからなくなってきます。自分のようで自分でない感じ。これは辛い感情を感じる以上にしんどいことかなと思います。自分の存在が感じられないのですから。

■感情は感じれば消えていく、感じないといつまでもくすぶっている

感情はエネルギーです。ガソリンといっしょ。ガソリンは燃やせば無くなります。感情は感じ切れば消えるのです。オリンピックで念願の金メダルを取ったアスリートでも、その感激は1日寝れば消るそうです。わずか10分で薄れるとも言います。辛い感情も同じです。やがて時とともに薄れるのです。

では、辛すぎてフタをしまった感情はどこに行ったのでしょう?フタをして感じなくしましたが、無くなったわけではないのです。喜びの感情は、やったあ!というピークを迎えてやがて消滅するように、辛い感情も、辛さのピークを感じないと消滅していかないのですね。感情はエネルギーと言いました。感じ切っていない感情はいつまでも残って、解放されるのを待っているのです。

辛い感情を押し殺して一時は助かったのですが、いま、別の意味で苦しく感じているのであれば、押し殺してしまった辛い感情を感じ切るときがきたんだなあと思っても良いのかもしれませんね。

■感情を解放する二つの方法

では、感情を解放するにはどうしたらいいのでしょうか?二つご紹介します。

ひとつ目は一人でもできます。書く、ということです。

辛い感情を感じている対象の人物がいると思いますので、その人を思い浮かべて、出さない手紙を書きます。書き終わったら、破り捨てても結構です。

書くときは、できるだけ具体的に書きます。具体的なシーンを思い浮かべてできるだけ細かく描写します。そして、言いたいこと、して欲しかったこと、そのとき感じたこと、思ったこと。抽象的でなく、具体的に。具体的であればあるほど感情が出てきやすいのです。

スッキリするまで、心の中にあるものを書き出しましょう。

ふたつ目は、相手が入りますが、話すことです。話すは、離すと言われています。心の中のわだかまりを手放していきます。

誰にでも話せるわけではないと思いますが、信頼できる人がいいですね。書くよりも誰かに話す方が感情は出やすいです。話す相手がいないときは、カウンセラーに頼るのもありだと思います。

こんな経験はありませんか?この一言を言ってしまうと涙が出てきそうという経験。話すというのはそれほど強力に感情を解放する力があります。

結婚式の披露宴で花嫁が両親への挨拶で涙ぐむことがよくありますが、言葉に出すから、言葉が口から出るから涙が出てくるのです。話すというのは感情解放するための素晴らしいツールなんですね。

こちらも書くときと同様に、できるだけ具体的に話すといいと思います。

感情を解放する方法を二つご紹介しましたが、すぐには感情は出てこないかもしれません。繰り返しやってみるといいと思います。感情を出してもいいんだという許可がだんだんと出てくると、溜まっているものが解放されると思います。楽になれると思います。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。