不安を手放すにはどうしたらいいの?〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

きょうは、不安、ということについて考えてみます。

不安という感情、心地悪いですよね。不安を感じると、それだけで胸がザワザワします。できることなら、不安は感じたくない。不安という感情、なければいいのに、と思ったりします。

でも、この不安という感情は、身を守るためには必要な感情だと言われています。不安があるから、外敵から身を守ることができるし、生き延びてこられたのだと思います。不安を感じなければ、怖い外敵がいてもなんとも感じないので、襲われてしまうことでしょう。そうであれば人類はとうの昔に滅んでいたはずです。不安という感情もなくてはならない感情なのです。

なくてはならない感情だけれども、必要以上の不安は心身を痛めてしまう。必要以上の不安を感じるときは一体どうしたらいいのでしょうか?

■不安は暴走する

不安は考え出すとキリがありません。ひとつの不安が頭に浮かぶと、それに付随して別の不安が頭に浮かぶ。次から次へと不安が襲ってきて、がんじがらめになってしまいます。

不安でがんじがらめになってしまって、どうしようもない最悪の状況になってしまうと、自分を追い込んでいきます。心身ともに大きな影響を受けるのです。

こうなってくると、浮かんだ不安は、さも現実の出来事のように思えてきます。不安というものは、勝手に暴走するのです。だから、まずこのことを覚えておきましょう。不安は暴走するものだ、と。そうすると不安か浮かんで、その不安が大きくなっても、暴走してるんだな、と頭でわかる。

だからと言って、不安が消えるわけではありませんが、知らないのと知っているのでは気持ちに違いが出てきます。まず、これを理解しましょう。

■事実はいま起こっていることだけ

現実は、たったひとつの事実があるに過ぎない。が、自分を苦しめているのは、そこから導き出された想像なんですね。わたしたちは苦しめるのは、たいてい、この想像です。

そしてその想像が、間違いなくそのような未来が来る、と疑いもなく思い込んでしまいます。だから、不安でどうしようもなくなり、頭から不安が消えることはないのです。

わたしたちは自分の想像に恐れ慄いているのです。現実を恐れているのではないのです。たった一つの現実から、連想ゲームのように自分が頭の中で作り上げた想像を恐れているのです。これをまず覚えていてください。

■想像と現実を混同しない

想像は想像にしか過ぎません。実際に、その通りになるかどうかはわかりません。自分が恐れ慄いていると感じたら、それは、事実なのか、それとも想像なのかと見極めて欲しいと思います。

不安を感じるのは悪いことではないんだけど、そればかりみていると転がる雪だるまのように大きくなっていく。目の前の現実に、想像が膨らんで大きくなっていくのです。そして想像さえも現実のように思えてきます。これは正しくないんだ、と想像を断ち切った方がいい。自分を想像の世界から、現実の世界に引き戻しましょう。

想像の世界の住人になってその想像を現実だと恐れるより、まずは現実の世界に自分を引き戻し、現実の世界で何ができるかを見つけましょう。

■不安なことが起こらないために今できる一歩は何?

不安は必要な感情でしたね。不安は恐れるためにでてくるのではなく、そうならないために何ができるかを見つけるために出てくる感情なのです。

何もしなかったら、あるいは想像した不安が現実になる可能性があるかもしれません。だから、そうならないために何か行動した方がいいはずです。

不安があるからこそ、人は行動できるのかもしれません。つまり、行動しないと不安が出てくるということですね。

だから不安を回避するための一歩をまず踏み出してみましょう。それはささやかな行動でいいのです。大きな大きな行動でなくてもいいのです。ささやかな行動の積み重ねの結果、大きな行動になっていくのです。

不安に苦しむひとは、何もせず、ただ不安という感情をなくそうとしますが、それはできることではありません。不安を感じたら、その不安やわらげるためにできる何か一歩を踏み出してみてください。

不安をやわらげてくれるのは、ささやかなことでいいので、何か現実に行動してみることです。その一歩が不安をやわらげることにつながるのです。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。