イチローに学ぶ夢をかなえる6つの秘訣(前編) 〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

きょうは、もう4年も前になってしまいますが、あのときのイチロー選手(この記事ではあえて選手と呼びます)の引退会見で感じた夢をかなえる6つの秘訣をお伝えしたいと思います。

もちろん、夢のかなえ方は一つではありません。こうしないといけないということもありません。

ただ、日米で数々の偉業を成し遂げてきたイチロー選手はこういう思いで夢を追いかけてきて、現実のものにしてきたのです。誰にでも真似ができるわけではないかもしれませんが、少なくともその考え方は参考になるのではないかと思います。

■あの日の東京ドーム

イチロー選手が引退したのは今から約4年前の2019年3月21日でした。この引退の試合は独特の異様な雰囲気がありました。

あの日、わたしがカウンセリングを終えたら23時前、ちょうど試合が終わるところでした。いつものわたしなら、そのまま寝てしまうのですが、球場の雰囲気が特別でテレビに見入ってしまいました。

そのままイチロー選手の引退会見をみました。いつもはクールで感情を持たない(ようにわたしには見えます)イチロー選手の、ユニフォームを脱ぐという決意をしたからこそ見せる人間イチローに触れたようでとても心に響きました。

イチロー選手は数々の記録を打ち立ててきました。メジャーリーグで262本シーズン最多安打。10年連続200本安打。日米通算安打数4367本。10年連続ゴールデングローブ賞。首位打者のタイトル2回。

イチロー 選手の成し遂げた記録の数々を見ていけばキリがありません。記録がすごいのはもちろんですが、それ以上にもっと大きなもの、大切なものをわたしたちに与えてくれたように思えてなりません。だから、あれだけの観客が試合が終わっても、確約がないのもかかわらず、イチロー選手の登場を待っていたと思います。観客全員が、イチロー選手に、もらったギフトのお礼をしたかったのではないかと思うのです。

それは、最後の試合の交代時に見せた、菊池雄星選手やディー・ゴードン選手の涙がそれを物語っているように思えるのです。あの涙には、もう一緒にプレーできない悲しみ、寂しさ、同じチームで共に戦えた喜び、いろんな学びを与えてくれたことへの感謝、さまざまな感情が詰まっているように思います。

イチロー選手が記録を作っただけの人であれば、ああはなっていなかったのではないかと思うのです。記録はその結果であって、その過程が、僕たちに勇気や夢や希望、期待、目に見えないいろんなギフトをイチロー選手は与え続けてきたきてくれたからこそ、あの涙になったと思うのです。

そして、ようやく会見が始まりました。

■秘訣(1)自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つける

子供たちへのメッセージをと促されて「自分が熱中できるもの、夢中になるものを早く見つけてそこにエネルギーを注いでください」と答えています。

夢中になれるものが見つかると目に見えない力が働くようです。好きなことをやっていても壁というのはやはり出てきます。人は壁があるから成長できるのですね。壁を乗り越え、乗り越え、一段づつ成長するのだと思いますが、それを乗り越える原動力となるのが夢中になれることなのではないでしょうか。夢中になると、知らず知らずに壁を乗り越えていたということがあるのかもしれないですね。

では、この夢中になるものを見つけるにはどうすればいいのかということですが、イチロー選手はいろんなことにトライすることだ、と言っています。その時に大切なことは、自分に向くかどうかではなく、好きなものを選ぶんだと言っています。

何が自分に向いているんだろうと考えるのではなく、シンプルに、自分は何が好きなの?ということなんですね。好きを優先するということだと思います。

そしてその次に、その好きをやってみるということです。頭の中で考えただけではわかりません。やってみて初めて、これ好き、思ったほどじゃなかった、というのがわかります。気になったら、やってみるということが大事なことかなと思います。

頭の中であれこれ考えるのではなく、体を動かしていろいろチャレンジすることが大切なことのように感じました。

■秘訣(2)自分のスタイルを貫く

「貫いたものは何ですか?」という質問に「野球への愛ですかね」と答えました。

質問者が怪訝な顔をしたのでしょうね。「ぼく、なんか変なこと言いました?大丈夫ですか?」

会見のあいだにこういうやりとりが何度となくありました。質問者である普通の人と偉大な業績を上げたイチロー選手との感覚の違いがここにあったように思います。

もちろん、わたしも質問者と同じ一般市民でしたのでイチロー選手の回答には「???」となったのは言うまでもありませんが。

これが、自分。というものがイチロー選手にはあるように思います。だから、変える必要はない、と言うことです。人がどう思っているだろう、と考えることがイチロー選手にはないのですね。これが自分流を貫けた理由だと思います。自分はそのままでいいいんだ、という自信が満ちているように思います。

実はイチロー選手には、常に人から笑われてきた歴史があります。

子供の頃、毎日野球の練習をしているのをみて「プロ野球選手にでもなるつもりかよ」と冷笑されたそうです。

メジャー行くときも「首位打者を取ってみたい」と言って、その活躍を疑問視されました。

メジャーでデビューした頃は「日本に帰れ!」と言われました。

それでも自分のスタイルを貫いた。それは、何よりも野球が好きだったから。誰よりも野球がうまくなりたかったから。これがあったからだと思うのです。これは一番目の秘訣にもつながると思います。熱中できるものだとエネルギーを注ぐことができるからなんですね。

だから、自分のスタイルを貫くことのできる。秘訣(1)と(2)は互いに相関関係にあるように思います。

秘訣(3)以降は来週紹介いたしますね。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。

 

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