与えるものが何もないと思っているあなたへ〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理カウンセラーおおにしみちおです。

先週、与えたものが返ってくるブーメランの法則で「与えたものが返ってきますよ」というお話をしました。すると「わたしには与えるものが何もないんです」とおっしゃる方が出てきたりします。

与えるものがない人というのはいないと思います。ただ、自分には何も与えるものがない、と思っている自分がいるだけだと思うのです。与えるとはどういうことか?与えられると人はどう感じるのか、与えることの本当の意味を考えてみたいと思います。

■わたしたちは与え与えられる関係の中で生きている

与えるという言葉に、何か物をプレゼントしないといけないとか、おいしいものをごちそうしないといけないと思われるようなのですね。そう思われるから、そういう仲の良い友人とか家族とかを思いやられて、そもそもひとりぼっちなんです、とおっしゃったりします。与えるものも、与える人もいないと言われるのです。

「与えるために」何かを持つ必要もないし、友人家族をもたないとできないということもありません。そのまま、いまのあなたで何を誰に与えられるだろうかと考えて欲しいと思います。

人は、社会生活の中で生きています。人との関わりの中で生きているのです。自分という存在が、意識していないかもしれませんが、誰かに恩恵を与えており、その自分は誰から恩恵を受けています。つまり、わたしたちは与え、与えられる関係といえます。

■与えることの本質は承認である

人が嬉しいのは、自分という人間の存在を認めてもらったときなんですね。

例えばこんなことはないですか。朝、向こうから知り合いが歩いてくる。すれ違う時に「おはようございます」と言ったのに、向こうは気づかずそのまま何も言わずに通り過ぎてしまった。

どんな気分になりますか?挨拶したのに、「こっちを見てくれなかった」「無視された」「嫌われてるのかな」いろんな思いが出てきますね。ただ、挨拶して向こうはそれに対して反応しなかっただけ、にも関わらず、です。承認してもらえなかった、という無念さがあるのです。

存在を認めてもらえないと感じるといろんな考えがでてくるのです。本当のところは、聞こえなかったのかもしれない。考え事をしていたのかもしれない。こういうことでも心にさざ波がたつのです。であれば、あなたという存在をわたしは認めますよ、という行動をとれば、相手は、存在を承認された感じると思います。これが、与えた、ということだと思うのです。

■自分がされて嬉しいことをしてみよう

では、何を与えることができるのでしょうか?それは、あなたがされて嬉しいことは何だろう?と考えてみてくださいね。自分がされて嬉しいことを人にしてあげるということです。

例えば、道に迷ったときに、どっちの道を行ったらいいのか教えてもらったら嬉しいですね。駅で、切符を買うのに、券売機の前で困ったいたら、どうしました?と声をかけてもらったら嬉しいですね。困っているときに一言かけてもらえたら、助かったと安堵します。

あるいは、エレベーターで両手がふさがっているときに、行先階のボタンを、何階ですか?と手を貸してもらえると嬉しいですね。このように困っている人に具体的に何かをしてあげても嬉しいと思います。

コンビニに行ったり、飲食店に行ったりして、あるいは店舗での買い物などで、店員さんがレジをしたりいろいろと奉仕してくれます。その時に、お客なんだから当然という態度ではなく、してくれた奉仕に対して感謝を伝えるというのも心のあたたまることだと思います。

ご近所のただ顔を知っていだけの人に挨拶する、目礼する。ゴミステーションで掃除をしている人をねぎらう。人に笑顔をむける。職場で出かける人に、行ってらっしゃい、という。おかえりなさい、という。

自分が、人からされて嬉しいと感じることを誰かにやってみましょう。自分が嬉しいと感じることは、他の誰かにとっても、されたら嬉しいことなのです。

■与えるものは無限に持っている

わたしたちが一番辛いことは、存在を無視されることです。目の前にいるにも関わらず、いないものとして接しられることほど辛いことはありません。

だから、与えるというのは、あなたの存在を認めます、そしてあなたのお陰で助かりましたと感謝を示すこと。与えるとはこういうことなんですね。自分がここにいてもいいよ、そして好意の気持ちを伝えてもらったら、これほど安心できることはないのではないでしょうか。

そのために与えるものが、些細なひとこと。思いやりのこもった言葉。優しい顔つき。あたたかい眼差し。与えられるものはたくさんあると思います。こんなことに意味があるの?と思わないでくださいね。疑問に思ったとしても一度やってみてください。その場の空気が変わると思います。

毎日の日常のなかに、与えられる場面はたくさんあると思います。与えることがない、と思うと見えません。何が与えられるかなあ、と与える前提で見渡して欲しいと思います。すると与えられるものが見えてくる。少しづつ与えられるようになると、そのうち自分もまた、あれ、いろんな人から最近たくさんの承認をもらえるようになったなあと感じると思います。

まず、与えることにチャレンジして欲しいなと思います。与えれば、与えるほど、その何倍も与えたものが返ってくると思います。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。