変わるために必要な三つのこと〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

耳の痛い話になるかもしれませんが、大切なことなのでお話しします。

みなさんが、カウンセリングに求めているものは人それぞれだろうと思います。ただ、話を聞いて欲しい。癒して欲しい。アドバイスをして欲しい。そして、自分を変えたい、と思う人もいると思います。

求めるものは何であってもいいのですが、自分を変えたい、変わりたいと思っている人には知っておいて欲しいことがあります。ここをしっかり押さえておかないと、カウンセリングを受けて変わりたいと思っていても、変化が訪れることはありません。カウンセリングを山ほど受けたけど、何も変わらなかった、ということになりかねません。

■カウンセラーの限界

カウンセラーの限界というの知っておいてください。カウンセラーが変化をおこすのではない、変化を起こすのはあなた自身である、ということを。カウンセリングをいくら受けても、あなた自身が何かを変えなければ、あなたが変化することはないという現実を知っておいて欲しいのです。

ことわざにもありますが、馬を水場に連れて行くことはできるが、馬が水を飲もうとしなければ、馬に無理矢理、水を飲ませることはできません。馬が水を飲むというのは、最後は馬自身の意志によるものなのです。

変化するということもそうで、カウンセラーが変えてくれるのを待っていてはいけません。では、カウンセラーは何もしてくれないのでしょうか?そうではありません。カウンセラーは挫けそうになるあなたに寄り添い、間違った道を行きそうになったときに、そっちじゃないよ、と導いてくれるのです。ときには、頑張れと背中を押し、ときには、もう頑張らなくてもいいと背中をさすってくれるのです。いまのあなたに一番ふさわしい接し方をカウンセラーはしてくれるのです。

カウンセラーはあなたと共に歩んでくれます。ときにはあなたを支えてくれることもありますが、あなたに元気が出て来れば、そこからはあなたは自分の足で歩いて欲しいのです。カウンセラーはそのためいるのです。

■行動する

わたしたちが変わるために必要なことは「行動する」ことです。わたしちは、行動の結果、いまの自分があります。その結果は「何もしない」という行動の結果かもしれません。「何もしない」というのも一つの行動です。

つまりわたしたちは日々の行動の結果がわたしたちを作っています。であるならば、昨日までとは違った行動を、たとえ1ミリでもいいので続けたとしたら、昨日までとは違う自分が出来上がると思いませんか?

他人があなたを変えることはできませんが、あなたはあなたを変えることはできるのです。いや、それはあなたにしかできないのです。

きのうまでの自分ではやらなかったことを、今日から何かやってみようと決めましょう。まず、これを決めましょう。変わる始まりの第一歩がここにあります。

これまでと同じことをしているあなたは、これからもいままでと同じあなたが続きます。あなたを変えるのは、きのうまでとは違う具体的な行動を何かすることなのです。

■ほんの些細のことから始める

何かしなければと思ったとき、わたしたちはあまりにも大きなことをしなければ意味がないと考えがちです。

例えば、わたしがパニック障害で、電車にも乗れず、働くこともできなかったとき、まずは電車に乗れなければ何も始まらないと思っていました。それは頑張ってできることではなかったのに。電車に乗るという無謀な行動を最初から目標にしたのです。

結果どうなったかというと、チャレンジするたびに失敗して、自己嫌悪するだけだったのです。これは、はじめの一歩にしては大きすぎたのです。

はじめの一歩というのは、いまはやっていないことでやろうと思ったらできることでいいのです。そんなことは意味がないとは思わないで欲しいのです。意味がないどころか、ここに大きな意味があるのです。

わたしがその次に考えたのは、家の近所を走ることです。当時、体力がすごく落ちていて50メートルも全速力では走れませんでした。ジョギングくらいのスピードで50メートル走るのが精一杯だったのです。でも、それでも走ることはできたのです。

それから、走ることを毎日やろうと決めました。電車に乗るという目標から見たら程遠いものがありましたけど、でもこれまでの自分より1ミリは前進できたのです。電車に乗るという大きな目標は、こんな些細な1ミリの積み重ねの延長線上にあったのです。

■習慣にする

わたしたちの潜在意識には、現状を維持しようというプログラムが入っています。だから、現状から大きくかけ離れたことをやろうすると億劫になったり躊躇したり、ブレーキがかかるようになっています。

でも、小さな変化は受け入れられるのです。きのうより1ミリだけ違うことをするというのはそのためなのです。この1ミリの変化でも最初は意識しないとできません。なにしろいままでやらなかったことをやっているからです。

でも、1ミリ程度なので、意識すればできるのです。これを繰り返しやる。最初は意識しないとできませんが、そのうち、やらないと気持ち悪く感じるようになります。やっていることが当たり前になったからです。やることが習慣になったのですね。習慣になったとき、1ミリ分だけ、あなたに変化が起こっています。

もちろん、自分では気づいていないと思います。何も変わっていないと感じるでしょう。でも、確実に変化しています。だって、この1ミリの行動をやらないと気持ち悪いとしたら新たな習慣ができたわけですから。

こうやって、1ミリ、2ミリと進んでいけばいいのです。何もしないあなたはずーっと同じところに居続けますが、1ミリでも進み出したあなたは目標とする自分に間違いなく近づいているのです。

■まとめ

変わりたいあなたを変えられるのは、あなた自身です。そのために、何かいままでと違う行動をしましょう。大きなことをする必要はありません。そもそもいきなり大きなことなどできません。

こんなことやって何の意味があるのというようなことにこそ意味があります。進み出したあなたはもう誰も止めることはできません。もう、変わるしかないのです。

カウンセラーは、変わりたいという意志のある方、変わるために何したらいたのか知りたいという方には、どこまででもサポートします。そのために一歩を出すのはあなた自身です。カウンセラーはその一歩をどのように出すか、どうしたらその一歩を出したいと思えるのかを手助けするのです。

カウンセラーがあなたを変えてくれるのではありません。変わるんだという意志を込めてカウンセリングを利用して欲しいと思います。

きょうも、お読みいただきありがとうございました。
みなさまのしあわせをお祈りしています。