人の言葉に傷つかないために出来ること〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

みなさん、何気ない一言に傷ついてしまったということはありませんか?

友達同士の何気ない会話、両親からの一言、職場での軽口。責められた訳ではないけれども、なぜか引っかかる一言というのがあって、いつまでも気になる、傷ついてしまったということはないでしょうか?

言った人は傷つけようという悪意があったわけでも、欠点を指摘してやろうという意地悪い思いがあったわけでもないにも関わらず。その一言がいつまでも胸にズーンと残る。気になって仕方がない。

どうして人の言葉にこんなにも傷ついてしまったのでしょうか?そして、人の言葉に傷つかないためにはどうしたらいいのでしょうか?

■自分が嫌っている部分を指摘されると傷つきやすい

コンプレックスをかかている人は多いと思います。それは人には知られたくない部分だろうと思います。悪意がなくても、その部分をサラリと誰かに指摘されると傷つくことがあります。

例えば、こんな感じです。

子供の頃のわたしにはコンプレックスがいくつかあったのですが、そのうちのひとつに性格的なものがありました。とてもおとなしい子供だったのです。小学校の通信簿に「おとなしすぎるくらいおとなしく」という先生の記述があって嫌な気分になったのを覚えています。

授業などでも、積極的に発言するということもない。できるだけ当てられないように目立たないようにしていたと思います。人前で話すことというのはとても苦手なことだったのです。

そういうコンプレックスがあったので、人との会話の中で「無口なんですね」とか「あまりお話しないんですね」などと言われるとすごーく嫌な気分になるのです。言った人はただ感じたままを言ったに過ぎないのですが、言われたわたしは否定されたと感じて傷ついてしまうのです。

■否定されたと意味づけしたのは自分

どうしてわたしは否定されたととったのでしょうか?言った人の言葉に悪意を感じたのでしょうか?言った人に責める意図があったのでしょうか?

言った人に否定する意図はなかったと思います。そう感じたからそれをそのまま言葉にしただけなのです。にもかかわらず、否定と意味付けしたのはわたし自身なんですね。

なぜならば、わたしの心の中におとなしい自分はダメ、いろんな会話ができない自分はダメというものがあったからです。自分で自分をダメと思っている分だけ、そのダメな部分に触れられると相手に否定されたと思ってしまうのです。

人の言葉に傷つけれらたと思いますが、人がわたしを傷つけたのではなく、傷つけているのはわたし自身なのですね。こんな自分は嫌、こんな自分ではいけない、こんな自分は許せない。そういう思いが強ければ強いほど言った人の言葉に傷ついたように思ってしまうのです。

自分のどんな部分が嫌いなのか。これではダメだ、こんな自分は許せないという部分が多ければ多いほど、傷つけられた、と思うことが多くなるのではないでしょうか。

■自分が自分を一番傷つけている

わたしの場合、おとなしい自分ではダメ、いろんな会話ができない自分はダメ、という否定がありました。だから「おとなしいんですね」と言われると否定されたと思って傷ついていました。

このとき、わたし自身が、おとなしい自分でもいいじゃないか、いろんな会話ができなくていいじゃないかと思っていたらどうでしょうか?

すると、誰かに「おとなしいんですね」と言われても、「そうなんですよ。僕は無口で」と何の屈託もなく答えられたと思います。傷ついてはいないのです。

「おとなしいんですね」と言われたことは同じです。自分がその部分を嫌っていると否定されたと思うし、肯定できていれば、言われた言葉を受け入れられる。

つまり、人の言葉に傷ついたと思っていますが、人が傷つけるのではなく、その前に自分で自分を傷つけているのです。それを人から指摘されて、それが確信となりさらに傷つくのだと思います。

■人の言葉に傷つかないために

では、人の言葉に傷つかないためにはどうしたらいいのでしょうか。

それは、どれだけ自分のことが好きになれるかだと思うのです。好きになるということは、自分にOKがだせるということです。自分で自分にOKが出せると、人が言ったことに対して気になるということがないと思うのです。

こんな自分はダメと思っている時、決めつけがあります。その決めつけは、自分自身の頭に中にだけ存在する決めつけなのですが、それに気がつきません。みんなそういう風に思っているに違いない、と考えてしまうのです。

人って、様々ですよね。いろんなタイプの人がいますし、人の好みもまた様々です。自分の嫌っている部分にしても、それが良い、と思う人も必ずいるのです。だって、人様々ですから。

■そのままの自分をそのまま受け入れてみる

自分を否定から見るのではなく、自分という人間はこういう人なんだ、と見つめる。その上で、そうだとしたら良い面はなんだろう、と考えてみてもいいと思います。

おとなしいわたしをこう評してくれた人がいます。「大西さんて、ベラベラしゃべらないんだけど、ボソッと言った一言がすごく面白いですね」

こういう風に見てくれているんだと思いました。たくさん話さないと、と思っていましたが、その必要がないんだと思えた瞬間でした。自分は、そのままでいいんだ、と思えたのです。

自分の中でこれは良い、これはいけないうのがあったのですが、良い悪いの判断しなくても良いのではないかと思うのです。そのままでいいんだ。ただ、そのままを認めるだけでいいのかもしれません。それが、自分を好きになる秘訣かもしれませんね。

自分のあらゆる部分を好きになれると、どんな人の言葉も受け入れられるのではないでしょうか。人の言葉に傷つくということもなくなっていくと思います。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。