辛い感情を解放する2つの方法〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

きょうは辛いを感情がでてきたとき、どう対処したらいいのかということについてお話します。

感じることが辛い感情がありますね。悲しい、苦しい、悔しい、腹立たしい、不安だといったような。こういった辛い感情から解放されてスッキリするにはどうしたらいいのでしょうか?

■感情を切るという劇薬

こういった感情が出てきたとき、一部の人は劇薬を使います。好き好んで使ったわけではなくて、それしか方法がなかったからだと思います。仕方がなかったのです。

それは、感情を切るというやり方です。ずーっとこういう感情を感じていると、もう感じたくない、と考えるようになります。すると、何も感じない、ということができたりします。感じるのがあまりにも辛くて、その辛さから身を守るためにそのようなことができるのだろうと思います。

ですが、それはあくまでも緊急避難なのです。なぜなら、感情を切るということは、辛い感情だけを感じないようにするのではなく、嬉しい、楽しい、面白いという感じるのが心地良い感情をも感じなくさせるからです。

感情を感じなくなると、自分らしさというものが失われていきます。自分らしさとは、やってみたい、欲しい、面白そう、楽しそう、こうなりたいという欲求です。

そうなると、何もしたくない、何がしたいのかわらない、やりたいことが思いつかないというようなことになります。自分で自分がわからないという状況になります。

だから、感情を切るというやり方で辛い感情を乗り切るというのは、いっときは仕方がありませんが、ずーっとやるやり方ではないのです。劇薬とは、そういうことなのです。

■涙の効用

では、どうしたら良いのでしょうか?一番良いのは、感情を感じで涙を流して泣くということです。

わたしはたくさんのクライアントさんの話を聞いてきて、話しながら号泣される方を何人もみてきました。カウンセリングが終わった後、そのクライアントさんたちはみんな、スッキリされたような表情をされていました。

涙を流して泣くことは辛い感情を癒す効果があるのだなあと思ったものです。

実際、涙を流して泣くことには効用があることが科学的にわかっています。

涙には、別名ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールと呼ばれるストレス成分を低下させる作用があるということです。また、鎮静作用がモルヒネよりも大きいと言われているエンドルフィンという苦痛をやわらげるホルモンが涙に含まれているそうです。

リラックスした状態とは、副交感神経が優位な状態なのですが、眠ること以外でこの副交感神経を優位にする方法は唯一泣くことなんだそうです。泣くことは睡眠と同等のリラックス効果があるのですね。

泣いた後、スッキリしたという方が多いのはこういう理由があるからだと思います。

■話してみる

では、感情を感じて涙を流すにはどうしたら良いのでしょうか?

一番簡単にできることは「人に話してみる」ことです。話すと、不思議なことに、感情が込み上げてきます。

過去にこんな経験はありませんか?これ以上話したら泣いてしまうというような。泣きそうな子供が話し出した途端、号泣しだしたという場面に出会ったことはありませんか?

わたしにはこんな経験があります。この一言を言った途端を涙があふれてどうしようもなくなったということが。わたし自身のカウンセリングの場面です。言葉を切って泣かないように息を整えたのですが、話し出したらまったくダメで涙が止まらなくなってしまいました。言葉を出すとともに、それまで封印されていた感情も一緒に出てきたのです。こんなに感情が溜まっていたのかと自分でも驚いてしまったことがあるのです。

泣いた後はとてもスッキリしたことを覚えています。泣いたからと言ってそのとき抱えていた問題がなくなったわけではないんです。状況は何ら変わらないのですが、それでも涙を流したことでとても晴れやかなスッキリした気持ちになれたのです。心が軽くなったということです。

話すことに、感情を吐き出す力があるのですね。

■誰に話せばいいのか?

「話す」とは、誰かに聞いてもらうことです。そこでは、あなたの言うことを「ふむ、ふむ」と聞いてもらえる人が良いですね。ただ辛かったことを聞いてもらえて、そういうことがあったんだ、そういう風に感じたんだね、と受け止めてもらえると、わかってくれたと感じられます。理解してもらえたという感覚が癒しを生みます。

だから話す相手は選ぶ必要があります。辛い話をして、どうしてそういう風に考えるんだよ、とか、こうしたらよかったんだよ、などと言われると、否定されたように感じて、話さなきゃ良かったとなります。これでは、いくら話をしても、癒しは起きません。むしろ話すことでやり切れなさが出てくるだけです。

そうではなく、あなたの話を丸ごと受け止めてくれる人でないと癒しは起きません。仲の良い友達やカウンセラーにお話しされた方がいいと思います。

■書いてみる

では、そういう人がいないという方はどうすればいいのか?

話す代わりに「書いてみる」という方法があります。

日記を書いている方もいると思いますが、これと同じです。誰かに読んでもらうためではなく、読まれないことを前提に書きます。

誰かに読まれると思うと書けないことが出てきますが、誰にも読まれないと思うと言えないこと、言いたくないこと、いろんなことが書けます。

この書くことで心の中が整理され、あのときは気づけなかったけど、こういう気持ちだったんだとか望んでいとたのはこういうことだったんだと気づけたりします。

書くことで、新しい発見があったりします。

■どう書くか?

何を書くかは全く自由ですが、一つの具体的なエピソードについて、どういう事実があって、どう感じたか、なぜそう感じたのか、本当はどういうことを望んでいたのかを書いてると良いでしょう。

ポイントは、こんなことを感じてはいけないとか、こんなことを考えてはいけないなどと否定しないことです。ありのまま、感じたままを書いてください。考えずに、出てきたことをそのまま書くというのがポイントです。気づけなかった孤独な自分や心細かった自分など、いろんな自分に出会えるかもしれません。

どんな自分に出てきても、よしよし、と受け止めて欲しいと思います。

ジャーナリングという手法があります。書くマインドフルネスとか書く瞑想などと言われたりします。

やり方はを説明します。書く時間を決めます。10分とか20分とか決めて、書くエピソードを決めたら、時間内は、手を止めず、書き続けるというのが一番のポイントです。考えてはいけません。まさに心の中に浮かんだ言葉を書きなぐるという感じです。人に読んでもらうのが目的ではありませんので、前後の脈略を気にする必要はありません。突然、話が変わっても構いません。浮かんだことならなんでもいいのです。

書き終わったら、破り捨てるのが良いかもしれません。毎日でなくても、週に一回とか、習慣にすると良いと思います、

■アウトプットを習慣にしよう

「話す」にしろ「書く」にしろ、言葉にして体外に出してみるとなんらかの変化を感じると思います。軽くなる、という感じが得られると思います。

辛い感情が溜まる一方ではお腹が膨れていっぱいなってしまいます。溜まったら、吐き出す。溜まったら、吐き出す。我慢して溜め込むことが一番しんどくなります。ボディブローのように効いてきます。吐き出すために、何らかの方法でアウトプットすることを習慣にされたらいかがでしょうか。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。