こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。
きょうは意識の使い方を考えてみたいと思います。意識をどう使いかで望むものが手に入りやすくなります。逆に言いますと、いくら頑張っても意識の使い方がうまく行っていないと、望むものが手に入りにくいということになります。
望むものを手に入れる意識の使い方とは、どうすることなのでしょうか?考えてみましょう。
意識したものの情報が集まるカラーバス効果とは?
さて、みなさん。最初に、少し実験にお付き合いしてください。この記事をどこで読んでおられるでしょうか?どこで読んでおられても構いませんが、スマホやタブレット、パソコンから目を止めて、周囲を見渡してただけますか。
一通り見渡すと目を閉じてください。さて、今度は、赤い色を意識してください。心の中で、赤いもの、赤いものと心に言い聞かせてください。
では、目を開けてもう一度見てください。今度は何が目に飛び込んできましたか?
いかかでしたか?赤い色を意識して目を開けた時、いろんな赤い色のものが目に飛び込んできませんでしたでしょうか?いろんな色のものがあったと思いますが、視線は赤いものだけを追い続けていませんでしたか?
これは、カラーバス効果と呼ばれるもので、自分の意識を向けたものの情報が飛び込んでくるというものです。
意識すれば飛び込んできますが、意識しないと目には入っていても気づけないので、見ていないのと同じことになります。
わたしたちは必要な情報だけを選んで見ている
ご存知の方も沢山おられるのではないかと思います。わたしたちが接する情報量というのはとてつもなく沢山あります。どれに対しても同じように扱っていては処理が追いつきません。ですから、優先順位をつけて、必要な情報、不必要な情報と区別して、必要な情報のみを取り出しているわけです。
ここで必要なものとは、あなたにとって価値のあるものということではなくて、あなたが意識しているものが必要なものということです。そうなってはいけないと思ってそのことばかり考えていると、望んでいないことであっても、それが必要なものなんだと脳は勝手に認識してしまいます。
みなさんは、毎日、どんなものに意識を向けていますか?あなたが意識を向けたものにあなたは接しているのです。そして意識を向けていないものは、見過ごしてしまうのです。
心配に意識を向ければいろんな心配が見えてしまう
それはこういうことです。
以前、わたしはとてもいろんなことを心配していました。心配性というやつです。年老いた親のこと。自分の健康のこと。子供の将来のこと。将来の経済的なこと。いろんなことが心配になりました。
すると、気になることしか頭に浮かびません。接するもの、自分の身の回りで起こることが、心配する方向に向かっていったらどうしようと心が病みます。
ある時、気がつきました。わたしは、心配するのが好きなんだ、と。わたしは、心配していると安心するんだ、と。だから、次から次へと心配事が頭にうかんで来るんだと思いました。
心配に意識を向けている限り安心を手に入れることはできません。心配に意識を向けていると、手に入るのは心配な気持ちしか手に入らないのです。心配するようなことが起きないようにと願いながら、あんな心配が起きないだろうか、こんな心配が起きないだろうかと考えている。心配することが、必要なことになっていたのです。
意識を向けるとはそういうことなのです。心配な状況が起こらないようにああしよう、こうしようと考える。好き好んで心配事が起こることを望んでいるわけではありませんと思うかもしれませんが、そこに意識を向けている限り、心配事を望んでいるということになるわけです。
望むものを明確にしよう
さっきの、カラーバス効果の実験で、仮に、赤い色でないものはどんなものがあるでしょうか、と質問したとしても、目に入るのはやはり赤い色なんですね。否定形は認識されないのです。
何に意識を向けるかが大事です。あなたが本当に望んでいる姿はなんでしょうか?手に入れたいものは何でしょうか。どうなることが望みなのでしょうか?
心配事に対しては明確にイメージができるけども、なりたい自分のイメージができない、という方は少なくないのです。自分の本当の望みを感じて欲しいと思います。
望むことは何ですか?と尋ねたときに、辛さのない毎日を送ることですとか、不幸せでない生き方ですと答える方がいますが、それでは、目指すものが、辛さや不幸せになってしまう。
喜びにあふれた毎日ですとか、幸せいっぱいな人生ですというように、望む姿を明確にして欲しいと思います。明確にすればするほど、そのための情報が集まり、願いがかないやすくなっていきます。
あなたの望むものはどういうものですか?具体的に考えてみましょう。
きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。