過去の後悔と将来の不安を手放すには?〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

わたしたちは「いま」を生きているのですが、心が「いま」になくて、過ぎ去った過去にあったり、まだ来ぬ将来にあったりすることがあります。そうすると、「いま」を生きているにもかかわらず「過去や将来をどうにかしたい」とできもしないことを考えるようになります。

できもしないことをなんとかしたいと悔やんでばかりいると、これが苦しみの原因になります。「いま」を生きているのですから、心を「いま」に引き戻すことが苦しみから逃れられる方法だと思います。何かできるのは、いま現在しかないからです。

 過去の後悔と将来の不安

過去の後悔と将来の不安を口にされる方がとても多いと感じています。例えばこんな話です。

あの時、あのことがなかったら、わたしの人生は予定通りだったのに。どうしてあの時もう一踏ん張りしなかったのだろう。おかげでこんなひどいことになってしまった。あの時は、わたしも甘かった。いまとなっては、取り返しがつかない。どうしようもない。わたしは、たったひとり。これからどうなるのだろう。

過去の自分のしてきたことを延々と話される。それは、愚痴と後悔ばかり。その時は、それしかない、そうすることが一番と思ってそう判断したはずなのに。

そして、将来の不安。まだ来ぬ先のことを、あたかもそれが現実であるかのように話される。悲観的なことばかり。それが当然と思いつめて話される。

こぼした水は元には戻らない

お話が一通り終わったら、わたしはこう言いました。

大変だったのですね。過去の辛かった経験、そして将来の見えない不安、悲観的に思ってしまうのは当然かもしれません。でも、先ほどのお話の中で登場しなかったあなたがいますね。あなたの苦しみの本当の原因はそこにあるのかもしれませんね。

覆水盆に返らずと言いますように、こぼした水は元には戻りません。いまのあなたは、こぼした水を元に戻そうとしたり、あの時もう少し気をつけてやっていたら良かったのにと、戻らない過去をなんとか戻そうとしているように思えます。どうあがいてもできないことをやろうと躍起になっています。できないことはできないと諦めることが必要です。諦めるとは、投げ出すことではありません。諦めるとは、明らかに見定めるということです。過ぎ去った過去は戻らないと、見定めることが必要ではないでしょうか。

いまここのあなたを信頼する

また、まだ来ぬ将来を心配しても仕方がないということもお分かりになるはずです。どうして、あなたが考えているような不幸な将来になるとあなたにはわかるのですか?なぜ、そう言い切れるのですか?

お話の中で、過去のあなたは出てきました。将来のあなたも出てきました。でも、いま、ここにいるあなたは、一度も出てきませんでした。あなたが、何かできるとすれば、それは「いまここ」のあなたのはずです。できるはずの「いまここ」のあなたをないがしろにするから絶望感が広がるのかもしれません。

「いまここ」の自分にもっと信頼を向けてみてはいかがでしょうか?あなたのお話には、過去があって、過去の延長の未来がある。未来を変える力があるはずの「いまここ」のあなたが無視されているように思います。

もっと「いまここ」の自分を信頼して欲しいし、期待して欲しいと思います。

いまできることを見つけよう

過去のあなたがいて、いま後悔している過去のあなたのままで、いまこの時という時間を飛び越して将来を迎えるのなら、おっしゃったような心配なことが起こるかもしれない。

過去のあなたの積み重ねがいまのあなたを作っています。今までと同じようなあなたがこれからも続いていくなら、今と同じような結果が将来に待っているかもしれませんが、いまから、いままでとは違う新しいことを始めるのなら、あなたが心配している将来とは違う、全く別の将来が待っていると思いませんか?

あなたは、自分ではどうしようもできない過去と未来のことばかりを考えています。どうしようもできないことに思い悩むのではなく、変えることのできるいま、ここで何ができるかに意識を向けても良いのではないでしょうか。

変えられるのは「いま」だけです。「いま」が変われば、将来が変わるのです。

何かを始めるのに遅い、ということはありませんよ。幾つになっても、新しいことに挑戦してもいいのです。もう歳だからとか、今更こんなことを始めても、と考えるのは、やりたくない理由を探しているだけです。やらない理由を探している限り前には進めません。それでは今までと同じですよ。幸せな将来を望んでいるのであれば、今から、何かを初めて見てもいいのではないでしょうか?

あなたは過ぎ去った後悔の過去に生きますか?まだ見ぬ不安な将来に生きますか?それとも、明日の幸せを求めて今に生きますか?あなたは、どれを選びますか?

過去はどうしようもありません。でも、将来は変えることができる。将来を悩むなら、そうならないように今できることがあるはず。いますること、いまできること、これを考え、行動に移すことがまず、苦しんでいるあなたから抜け出す一歩ではないでしょうか。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。