こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。
悩みを抱えている人はたいてい心の悪循環に陥っています。例えば、うつであったり、パニック障害であったり、漠然とした不安感であったり、悩みを抱えていると、どうしてこんなことになってしまったんだろうと思うし、早く治さなければと焦ってしまったりします。
ここで心の悪循環に陥ってしまって、焦れば焦るほど悪くなっていったりします。このとき、悪循環を断ち切って好循環に持ち込めれば回復が早るのです。
心の悪循環とはどういうことか、好循環とはどういうことか、どうすれば好循環に持ち込めるのかを考えてみます。
心の悪循環とは?
うつにしろパニック障害にしろとても苦しいものです。苦しいだけに早く自分を変えなければいけないと思います。
早く元気になりたい。早く良くなりたい。この辛さがなくなればいいのに。この苦しさが消えてしまえばいいのに。このように考えます。
実は、そこには、いまの自分ではいけないという否定があります。うつで仕事ができないような自分ではいけないとか、パニック障害で電車にも乗れないような自分ではいけないとか。
こんな自分ではいいけないということは、いまそういう状態にいる自分は、価値がない、と思っています。
心の中では、早く良くなれよ、このままではいけないんだよ、という罵声をずーっと心の中で浴びせているのです。
もちろん、本人に罵声を浴びせているという自覚はないと思いますが、なぜ自分はこんななんだよ、と思っているということはそういうことなんです。
つまり、自分で自分を傷つけているということです。傷つけられているのですから、自分本来の力というものが出てきません。だから、苦しい。苦しいから、早く自分を変えなければと思う。
早く自分を変えなければいけない。
↓
いまの自分ではいけない。
↓
自分にダメ出しして自分を傷つけるようになる。
↓
傷ついて自分本来の力(治癒力)が発揮できないので回復しない。
↓
苦しい。
↓
早く自分を変えなければいけない。
心の悪循環とはこのようなループが繰り返されるのです。
心の好循環とは?
心の悪循環は、早く治さなければ、という焦りが出発点でした。早く治さなければという焦りが自分を否定し傷つけていくのでしたね。
そこで、変わらなくてもいいや、と良い意味での開き直りをしてみます。
すると、
変わらなくてもいいいや。
↓
いまの自分にOKが出せる。
↓
自分を肯定できる。
↓
自分の本来の力(治癒力)が発揮される。
↓
楽になる。
という好循環が起こってきて、結果として良くなっていくのです。
ここでのポイントは、いま症状が出て苦しんでいる自分にOKが出せるかどうかです。うつで仕事ができない自分や、パニック障害で電車に乗れない自分に、いまはこれが自分の精一杯、だからこれでいい、と思えるかどうかなのです。
自分にOKを出すために
自分にOKを出すためにには、いまの自分を受け入れる必要があります。うつで仕事にいけない。パニック障害で電車に乗ることができない。という事実があるならば、いまの自分はそういう状態なんだと認めることが第一歩になります。
いままで何の問題もなくできていたことができなくなったとしたらこれほど悔しいことはないと思います。でも、そこで、なんて自分は情けない人間になってしまったんだと思うと自分を傷つけてしまう。傷つけないためにも、いまの自分はできないんだ、と認めることから始まります。
このとき、上がってくるのは、ともすれば自分はなんともダメで存在する価値のない人間だという思いかもしれません。
いままでできたことができなくなったわけですから、とても歯痒いことでしょう。そこにどう自分の価値を見つけるか?
たぶん、できないことがあるとしても、普通にできていた頃のあなたと比べても、頑張っているのはいまのできないあなたの方だと思います。できていないという結果だけをみて、自分は頑張っていないと結論づけてしまいますが、それは本当でしょうか?むしろ、普通にできていたことができなくなったからこそ、そこにかける力は以前の何倍も必要になるはずです。いまのあなたは以前の何倍も頑張っているはずなのです。ここを理解して欲しいと思います。
この辺りは、一人ではなかなか理解できないかもしれません。あなたを客観的な目で見てくれる人の言葉が、あなたを支えてくれるかもしれませんね。
あなたを支えてくれる人がお側にいないときは、カウンセラーがお役に立つと思います。心の悪循環を断ち切って好循環になり、楽な一歩を踏み出せるようにお手伝いさせていただければと思います。
きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。