もう傷つきたくなんかない〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

ご自分を否定される方をたくさんお見受けします。ご自分に対してものすごく厳しい見方をされいるようなのです。厳しいなあ、と思いながらお話を伺うことがあります。と同時に、自分をそう言う厳しい目で見ているとしんどいくなるばかりなので、もっと愛の目で自分を見て欲しいなと思うのです。

自分をみる厳しい目

自分をみる激しい目とはこのような目で自分をみることです。

「わたしは何もできません。いつも失敗ばかりしています。人より劣っているのです。どうしてわたしはこんなにダメなんでしょう」

「何をやっても周りの人がやるように上手くできません。情けないわたしです」

「あの時の誤ちが忘れられません。どうしてあんなことをやってしまったのか、悔やんでも悔やみきれないのです。バカなわたしです」

「わたしはつまらない人間で、おもしろいところが少しもありません。一緒にいても退屈なだけ。誰もわたしと一緒にいたいなんて思わないでしょう」

ご自分のことをこのように思っておられる方々はいつも自分を責めておられるのですね。これでは辛くないわけがないのです。

親友には優しくできるのに・・・

すこーし、考えて欲しいのです。自分にもっと優しくしてあげてもいいのではないか、ということを。

例えば、あなたに親友がいる。とても仲の良い友達。その友達のことなら何でも知っている。もし、その親友が、情けないわたしとか、バカなわたしと思って自分を責めているとしたら、どういう言葉を投げかけてあげたいと思うでしょうか?

自分を責めている友人に、あなたは追い打ちをかけるでしょうか?

「あなたは、本当に情けない人ね。どうして周りの人と同じようにできないの?考えてないんじゃないの?そんなことでは全然ダメね」

「どうしてそんなことしてしまったのよ。見通しが甘かったんじゃないの?真剣さが足りないのよ。真剣に考えていたらわかりそうのものなのに。あなたって、本当にバカね。呆れてしまうわ」

親友と思っていた友達からこんな言葉を投げかけられたらいかがでしょうか?見放されたように感じないでしょうか?本当は、もっと寄り添って欲しかったのに。本当は、優しく受けと止めて欲しかったのに。

たぶん、そう言われたら、親友と思っていたけど、あの人は親友ではなかった、と思って離れていくかもしれません。

こういうことが、あなたの中で起こっているのです。あなたの中の傷ついた子供と意識するあなたとの関係がこういうことになっているのです。

親友とあなたという関係なら離れていけば済むことですが、あなたの中にいる傷ついた子供はあなたから離れていくわけには行きませんね。辛さが増すばかりです。

どうして人の言葉に傷つくのか?

わたしたちが人の言葉に傷ついて苦しいのは、周りの人から傷つく言葉を投げかけられたからではありません。

それ以前に、あなたが自分のことをそう思って嫌っていた。それを裏付けるように誰かがそれを指摘したから、やっぱりそうなんだ、とそれが確信になって傷つくのです。

例えば、人と気楽におしゃべりできない自分にコンプレックスを抱えていたとします。そんな自分を気の利いた会話もできないなんて情けないなあと自分を嫌っていたとします。

飲み会かなんかで横に座った人から「無口なんですね」と言われたら、この人も自分のことを気の利いた会話のできない情けない人と思っているんだ、と傷ついてしまうのです。

言った人の真意はわかりません。新鮮な感じで褒め言葉のつもりだったかもしれません。話のきっかけにそう言ったのかもしれません。他意はなかったのです。

でも、そこに「気の利いた会話のできない情けない人」という意味づけをしてしまったのは、自分が自分のことをそのように見ているからなのです。

人の言葉に傷つくように見えますが、そうではないのです。

傷つかないために意識すること

物事にはいろんな面があります。上から見るのと、横から見るのと、斜めからみるのでは、それぞれ見え方が違ってきます。

先程の例えで言えば「気の利いた会話もできない」と言う状況。それに「情けない」と言う評価を与えているのは自分なんです。

別の人が評価すると「寡黙で物静か」、あるいは「人の話の聞き上手」、あるいは「とっても落ち着きがあって安心」、他にも色々あると思います。

自分では、もっと自由に話のできる人になりたいから、できない自分を「情けない」と思うのかもしれませんがすべての人が「情けない」という評価ではないのですね。

これが親友であったら、その寡黙さが魅力なんだ、と思うことでしょう。

自分を否定するのではなくて、まず、気の利いた会話が苦手、と認めること。その上で、気の利いた会話をできるような人を目指せばいいのです。

できないことばかりをみて否定し続けてもいいことはありません。まず、いまの自分をそのまま認めしょう。認めると言うことは評価を下さないと言うことです。

「気の利いた会話」が苦手なのであって「情けない」ではない、ということです。

自分で自分を否定していることが強いほど、そしてそれが多いほど、人の言葉に傷つくやすくなります。人が傷つけるのではなくて、自分がすでに傷つけているのです。

自分に否定を向けるのをやめましょう。自分に優しくしてあげましょう。親友を擁護してあげたいと思うように、自分を擁護してあげましょう。人の言葉に傷つきたくなかったら、もっと、自分に愛を向けてみてください。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。