自分を変える最も効率的な方法 4)やってみる〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

きょうは、自分を変える最も効率的な方法の最後の第四ステップになります。「やってみる」についてお話しします。

■行動の積み重ねが変化を起こす

カウンセリング受けにこられて、みるみる変化していく人がいる一方で、全然変わって行かない人もいます。

その違いは何かというと、カウンセラーに変えてもらいたいと思っている人はいつまで経っても変化は見られません。一方で、受けたアドバイスを自分のできる範囲でやってみた人はみるみる変化していきます。

つまり話を聞いて、知識として蓄えただけでは何も変化はしないのです。自分なりにやってみて初めてその効果が出てくるのです。

人を変えるのは、ためになる知識ではなくて、些細なことでいいので一歩足を運んでみるという行動の積み重ねなんですね。

だから、何かを教わったら、まず試しにやって欲しいです。そう思います。

■最初の一歩はその気になればできることから

では、その一歩とは何をしたらいいのか?こういうお話をしたときに、たいていの人が、最初の一歩にしてはそれはやりすぎでしょう、ということをやろうとされます。

足し算引き算ができないのに、いきなり分数の掛け算割り算をやろうとするようなものです。全くできません。当然です。それを無理にやろうとするので算数大嫌いになって、見るのも嫌となるのです。

順番があります。まずは一桁の足し算からやって欲しいのです。それも何度も何度も。すると体で足し算が理解できるようになる。十分にそれをやったら次は二桁の足し算。

電車に乗れないパニック障害の人なら、いきなり電車に乗ろうとしない。それよりもいまのままでできること。それは、家の周りを散歩することかもしれない。玄関のドアを開けて外の空気を吸うことかもしれない。窓を開けて太陽を浴びるかもしれない。靴を磨くことかもしれない。

人によってできるレベルは違うと思います。人と同じレベルをする必要はなくて、自分のできるレベルのことをやってみる。「こんなことくらいやってもどうにもならない」などとは思わないこと。

自分のできるレベルの行動をすることが、現状から抜け出すんだ、という決意を潜在意識に染み込ませるのです。これが一番大事な部分です。

■頑張らないとできないことは続かないからワクワクすることを始める

このとき始めることは、あなたがワクワクを感じる何かです。例えば、旅行が好きだけどいまはパニック障害で電車に乗れないので諦めているとしたら、いまのあなたでできることです。

自分では外に行けないので、行きたい土地の地図を見ることかもしれないし、時刻表を見てどの列車に乗ろうかと予定を考えることかもしれない。

考えているとワクワクすることを考えてみる。すると、こんなことやってみたいなあと考えてみる。色々浮かんだ中で、いまの自分でもできることを一つ決める。

ここで、二歩も三歩も先のことをやろうとしないでください。一歩だけ先。半歩でも十分です。その半歩をまず足を進めてみてください。何かが変わり出します。

■行動を邪魔するできない理由には耳を貸さない

このとき、よくこんな声が聞こえます。
「そんなことして意味あるの?」
「無駄無駄、そんなことやらない方がマシ」
「そんなこと、人が聞いたら笑うだけだから」
「もっと意味のあることがあるだろう、そっちをやりなよ」

行動を邪魔する理由が次から次へと出てきますが、これは罠なんですね。現状から変化しようとするとき、必ずこういう声が聞こえます。それは現状を維持しようとする罠なんです。

人は変化を嫌います。現状を維持しようとするのです。例えあなたの望まない苦しい状況でさえ、その状況を維持しようとするプログラムが人には組み込まれているからです。これをホメオスタシスと言います。

だから、行動を妨げる理由が次から次へと出てきたら、これをやれば変化してしまうからブレーキをかけようとしているんだなと思ってください。

つまり、いま考えたプランはあなたを変化させる素晴らしいプランというわけです。決して、現状を維持しようとする罠にはまらないでください。

■ワクワクの連鎖をつなぐ

ワクワクで行動しだすと、次はこうやりたい、ということが出てきます。もっと楽しいくなることをやりたと思うのですね。そうなったら、また次の行動を起こしてください。

あとはこの連鎖に従って欲しいと思います。

自転車に乗るとき、最初の一漕ぎはすごく力が入りますよね。二漕ぎ、三漕ぎと進むに連れて漕ぐのに必要な力は小さくて済みます。加速がつくとあとは楽に進みます。

「変化する」ということもこれと一緒です。最初は、行動するのに大きな力がいるかもしれません。何しろ、ゼロを1まで動かすわけですから。でも、1から2になるのはゼロから1まで動かすのに使ったのよりは小さな力で済みます。動き出すと、次の一歩は最初とは比べものにならないほど楽にできるようになります。

やってみた結果、また別の新しいことをやってみたいという欲求が出ます。あるいは、周りからお誘いがあるかもしれません。新しい情報を教えてくれて、別のことをやりたいと思うかもしれない。これが、流れに乗るということです。逆らわずに、流れに身を任せていくと、なぜかわかりませんが、うまくいくことが多いと感じています。あとは、ワクワクする、やってみるの繰り返し、

これを繰り返しやっていくと、最初に、自分が問題と思っていたことが、気にならない、あるいは問題と思っていたことが違う方向に進んでいるという場合もあります。

大切なことは、問題(と思っていること)を直接取り除こうとするのではなく、まず、受け入れることから始めていいのかなと感じています。変えたい、変えたいと、問題(と思っていること)に意識を向けない。そこに意識を向けている限りは、否定することだから。否定からは何も生まれないのですね。まず、受け入れて、認める。肯定することが変化への第一歩ではないかと思っています。

自分を変えるために難行苦行は必要ありません。ただ、ワクワクだけを追いかければいいのです。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。

 

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