「自分ファースト」で「自分嫌い」をやめよう〜90日でしあわせ体質を手に入れる心の取扱説明書〜

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

「自分が嫌い」という人がおられますが、それは自分を大切にできていないから、という場合がとても多い。

自分を大切にするということについて考えたいと思います。
自分を大切にすると言ってもどういうこと?
自分を甘やかすことではないんですか?
人に迷惑をかけてしまいませんか?
いろんな疑問が出てきます。自分を大切にするとはどういうことか、何を大切にすることなのか、考えてみたいと思います。

■自分ファーストとは何を優先するのか?

自分を大切にするためのキーワードは「自分ファースト」です。

「自分ファースト」ってどういうことでしょう?似たような聞き慣れた言葉に「レディーファースト」という言葉がありますね。レストランなどで席につく時に、女性を優先して先に着席してもらう。あるいはエレベータなどに乗る時に、先に入ってもらう。女性を優先する。尊重するということです。

では「自分ファースト」とは、女性を押しのけてレストランで先に席についたり、エレベータに乗ったりするということでしょうか?そうではないのです。

自分の主張を誰かに無理やり強要したり、何でもかんでも自分を優先して、やりたい放題、したい放題にするということではないのです。

「自分ファースト」で優先して欲しい、尊重して欲しいのは実は、自分の気持ち、なんです。

■誰かの気持ちをくんで、自分に我慢をしいてきませんでしたか?

いままでに、こういうことはありませんでしたか?

お母さんが仕事でいつもいそがしそうにしているから、たまの日曜日にはお母さんのそばにいてゆっくり話を聞いてもらいたい、どこかに遊びに連れて行ってもらいたいと思うけど、おかあさんの疲れた顔を見たら自分の望みを伝えることが悪いなと感じて何も言い出せない。いつも良い子でいてしまう自分がいる。

会社でみんなが忙しそうにしている。自分もいつも忙しく働いているんだけれど、今日は娘の誕生日でお祝いのパーティーをする予定。2、3日前からそのつもりで残業して今日はなんとか定時に帰れそう。ところが、今日は職場の雰囲気がいつもよりピリピリと張り詰めていてなんか定時で帰りにくい雰囲気。思わず、手伝いましょうかと言ってしまう自分がいる。

こういうことはどうですか?

自分が楽しみにしていることをついつい後回しにしてしまうということ。自分が楽しむことが、悪いな、と感じてしまうこと。言えない、言ってはいけない、と思ってしまうということ。

これ自体は悪いことではありません。とても思いやりがあるし、周りの人のことを考えてあげることのできるとても優しい心根の持ち主だと思います。

このときに、どういう思いがあったか、ということを考えて欲しいと思います。先の二つの例えの場合、私さえ我慢すれば、という思いはなかったでしょうか?疲れているお母さんを困らせたくないからわたしさえ我慢すればいい。職場のみんなが頑張って仕事をしているのだからわたしも我慢しないといけない。

わたしが、我慢したら済むことと、いつも犠牲をしていませんでしたか?

■我慢だけでなく自分を楽しませる

結果として、同じことをすることになるのですが、こういう思いでやったとしたらどうでしょうか?

きょうのお母さん、いつも以上にしんどそうだなあ。お母さんのそばにべったりくっついておしゃべりしたいけど、きょうはやめとこう。元気な笑顔のお母さんがみたいから。そのかわり、こんどはお母さんにゆっくり甘えるんだ。

きょうの職場の緊張感は半端ないなあ。Aさんの大きな仕事、締め切り直前でやり直しになったんだ。普段からお世話になっているし、こういうときこそ力になってあげたいなあ。娘には事情を話して予定を変えてもらおう。そのかわり、プレゼントを奮発してやろう。

最初の場合とこの違いは、わかりますか?やっていることは同じなんですが、自分の気持ちのままに行動しているということがわかるでしょうか?

無理矢理こう思ってください、と言っているのではないのです。いつも自分ばかりに我慢させるのはやめてくださいね、というお話をしています。

周りの人のことをいつも気にし過ぎてしまう心優しいあなただから、我慢すればいいということだけを考えてイライラを感じるよりは、我慢した理由を見てあげて自分のやさしさに気づいて欲しいわけです。そして、この次は、自分を優先して喜ばせる時間を持ちましょうという部分に許可を出して欲しいということです。

我慢するだけではないということです。次は、自分を楽しませる許可が出せているのです。

■自分の気持ちに素直になる

周囲の人ことをいつもい一番に考えていると、自分の中で不満がでてきます。「あ〜あ、いつも後回しなんだ、自分のことは」という不満、怒り、情けなさ。これは誰に向かってるかというと自分自身に対する不満なわけです。

人の気持ちをくんで、自分がいつも後回しだと不満が出てきます。人の気持ちをくむことが悪いと言っているのではなくて、それが習慣となって毎回毎回そうではいけませんということです。人の気持ちをくむのなら、同じだけ自分の気持ちもくんでやらないといけない。

「自分ファースト」は自分の気持ちを尊重することです。自分が感じていること、思っていることを、あの人がこう思うからという理由で我慢しないということですね。自分の気持ちを閉じ込めるのではなくて、どんどん出してみましょう。

「自分ファースト」を取り入れると、自分大好きになれます。それは我慢ばかりさせる自分という存在がいなくなるからです。自分の気持ちをくんでくれるのですから、自分を好きになって当然です。

「自分ファースト」が人の迷惑になったり、わがままな自分になったりということはありません。自分大好きになれれば、心の底から周囲の人に優しくできるあなたになれると思います。そして、それが自己肯定感につながっていきます。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。