より良い人間関係を築くために知っておきたい人生が一変する与えたものが返ってくるという法則

こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。

人の悩みの9割は人間関係にあると言われています。人との関係でいがみ合ったり憎しみあったりする日々は辛い毎日になると思います。一方で、互いに気遣い合い、支え合える関係であれば穏やかなでしあわせな日々が送れることでしょう。

毎日をそういう素敵な日々にするために知っておいて欲しいことがあります。それは、あなたの与えたものが、あなたに返ってくる、ということです。

パートナーシップ、友人関係、職場の人間関係など、人と関わりの中で生きているわたしたちにとって、すべての場面で当てはまることだと思います。

そのためには、あなたが欲しいものを先に差し出す必要があります。すると、あなたの望み通りのものが帰ってくるのです。出したものが、返ってくるからです。どういうことでしょうか?

返報性の原理

「返報性の原理」という法則が私たちの心理としてあります。誰かから何かをいただいたり親切にされたりすると、今度は自分がその人にお返しをしないといいけないと思う心理のことです。

身近な例では、バレンタインデーにチョコレートをもらうと、ホワイトデーにそのお返しをするというようなことです。もらったものに対して、そのままで終わらせることができなくて、お返しをすることで自分の気持ちが完結するのです。もらったら、お返しをする。これでスッキリした気落ちになれるのです。

また、デパートやスーパーなどでの試食品コーナー。試食した後、思わず買ってしまった、もしくは買わないと悪いなあと思ったことはありませんか?ここにも返報性の原理があらわれています。

何かをもらう。すると、もらった方は返したくなるのです。これは誰しもが持っている心の法則なのです。

愛を与えると愛で返される、怒りを与えると怒りで返される

返報性の原理は何も、具体的な物に対してだけ起こるのではありません。そして人間だけが持っているものではありません。

例えば、1匹の犬がいるとします。この犬に餌を与えたり、撫でてやったりするとどうなるでしょうか?尻尾を振って喜びをあらわして擦り寄ってくるでしょう。可愛がってあげたから、喜びを体で表現しているのです。愛を与えたので、愛で返されたのですね。

ではこの犬に、今度は、棒でつついたり石を投げたらどうなるでしょうか?牙を剥いて吠えられるでしょうし、噛み付かれるかもしれません。敵意を見せたから、敵意を返されたのです。

愛を与えると愛が返ってきました。敵意を与えると敵意を返ってきました。出したものが返ってきたのです。

何を差し出すかは、選べるのです。敵意を返して欲しければ石を投げつければいいし、愛を返して欲しければ餌を与えればいいのです。

与えたものが返ってくるというのは、具体的に同じものが返ってくるということではなく、与えられたことで自分が感じた感情と同じ感情を返したいという気持ちになるのです。敵意には敵意を返したいし、愛に対しては愛を返したいのです。

与えないと、貰えない

与えたもが返ってくるということがわかっているはずなのに、望んでいないものを差し出すことがよくあります。

親密でいたいのに、罵声を浴びせてしまうということ。愛して欲しいのに、敵意を向けてしまうこと。よくあります。どうしてなのでしょうか?

それは、勝った負けた、正しい悪いを意識しすぎるからでないかと思います。

わたしが悪くないのに、どうしてわたしが先に愛を与えないといけないの?正しいのはわたしの方なのに、どうしてわたしが先に謝らないといけないの?

謝らないといけないのは相手の方。だから、愛を差し出すのは相手から先にすべきだ。わたしは意地でも先に謝らないし、愛を差し出すことはしない。

と、こういう意地を張っているといつまで経っても望むもの(愛し愛される関係やお互いの親密感など)を手に入れることは難しい。何しろ、欲しいものを自分から出そうとしないから。貰わないと与えたくないと思っていると、いつまで経っても望みのもには手に入らないかもしれません。

差し出すから、差し出したものが返ってくるのです。これは法則です。もし、仮に、あなたが誰かとの間で、怒りや腹立たしさ、モヤモヤやイライラを毎日感じているとしたら、それはあなたがそれを相手に撒き散らしているから、それが返ってきているのかもしれません。

自分が先に与えましょう

相手との間にどういう関係性を築きたいのでしょうか?愛があふれた関係性を築きたいと思うのなら、まず、あなたから愛を差し出しましょう。

どうしてわたしから先に差し出さないといけないの、とは思わないでください。先に差し出したらわたしが負けになる、とも思わないでください。

勝った負けた、正しい悪いはいったんお休みにして欲しいのです。その上で、どういう関係性が欲しいのかを考える。愛のある関係ならば、その欲しい愛をあなたがまず先に示してみませんか?

相手が半信半疑だとすぐには受け取ってくれないかもしれませんが、それでも真実の愛を示し続けるとやがてそれに答えてくれるでしょう。

あなたが与えたものが返ってきます。あなたが欲しいものを、まず、あなたが先に与えてみましょう。その後で、同じものがあなたに返ってきます。

きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。