こんにちは。
90日で絶望を希望に、不安を安心に変える心理相談室『しあわせ体質』のカウンセラーおおにしみちおです。
わたしたちの苦しみは過去と将来にあります。やってしまったことをいつまでも悔いたり、まだ来ぬ先のことをどうなるんだろうと心配したり。心が「いま」にないととても苦しくなります。
後悔と不安で心が苦しい
こんな相談を受けたことがあります。
あの時、どうしてもっと頑張っておかなかったんだろう?あの時、どうしてあっちを選択してしまったんだろう?あんなことさえ起こらなかったらうまく行っていたのに。わたしの人生は後悔ばかりです。
この先、どうなってしまうのでしょう?わたしは、たった一人ぼっち。だれも身内がいないのです。頼りになる人はだれもいません。ひとりさびしく歳を取って行くのです。それを考えたら不安で不安でたまらなくなります。
毎日こんなことを考えて暮らしているならとても苦しいですね。どうしたらこの辛い毎日から抜けられることができるのでしょうか?どうやったら希望の持てる毎日になるのでしょうか?
あのときの失敗から心が離れない
過去の後悔ばかりのあなたは、例えば、こんな感じです。
目の前に一杯のコップがあります。有田産のスーパープレミアムオレンジジュースが入っていました。本を読むのに夢中だったあなたは、取り損なってコップを倒してしまいました。オレンジジュースは全部こぼれてしまいました。
ここであなたは思います。せっかくお取寄せしたのに。なんて不注意なことをしたんだ。本を読みながらコップを取ろうなんて、こぼすかもしれないとどうして考えなかったんだろう。本を読むのをやめて、コップをちゃんと見ながら取ればよかった。
それ以来、あなたはオレンジジュースをこぼしたことをずーっと考えているとしたらどうでしょうか?それがいくら特別なオレンジジュースであったとしても、一度こぼしたものは元には戻らないのです。
過ぎてしまった時間は元には戻らないのです。どんなに悔やんでも、何度思い返しても元には戻らないのです。あなた必要なことは、オレンジジュースはこぼしてしまったんだ、と諦めることです。諦めるとは、明らかにみるということ、現実を受け入れることです。
苦しいのは、できない現実を、なんとか元に戻せないかと考えるから苦しいのです。無理なことだからです。
あの時、ああしていれば良かった、と思ったのなら、その失敗を次に活かす機会と捉えて欲しいと思います。自分苦しめることに向けて欲しくないのです。
もしも悪いことが現実になったらどうしよう?
将来の不安ばかりのあなたは、例えば、こんな感じです。
同じ会社の同僚がガンで亡くなったとします。年齢も近いだけに人ごととは思えず、自分もガンになるのではないかと心配で心配で夜も寝られなくなってしまいました。
でも、会社の健康診断は受けたばかりで、どの数値にも異常は見られず、すこぶる健康体という状態なのです。
できることは何でしょうか?健康診断の結果を信じるということ。そして、普段の生活習慣を規則正しくするということだと思います。できることをやれば、あとは委ねるしかないのです。
済んでしまったことは、どう悔いても元に戻らないし、来てもいない先のことを心配しても、どうしようもないということです。
心を過去や将来からいまに取り戻しましょう
過去を悔いることもあるでしょう。将来について不安になることもあるでしょう。そういうことは誰にでもあります。そう思うことは、仕方のないことなんです。
でも、過去の後悔や将来の不安から抜け出したいとは思いませんか?過去や将来に固執しているだけではその苦しみから抜け出ることはできないと思います。自分が苦しくなるだけなのです。
もういい加減、その苦しみを手放してみませんか?もう自分を責めることはやめてください。そんなに自分を責めないでください。優しく見つめて欲しいと思います。
あなたは、いまを生きている。心をいまに引き戻せば、その苦しみから抜け出ることができるかもしれない。
コントロールできるのはいまの自分だけ
ひとつだけ、自由にできることがあります。それは、何について考えるかということです。人は放っておけば、心配事を探します。危険から身を守るためにそうするのです。
だから、自分に問いかけてみてください。過去の失敗を繰り返さないために、いま何ができるかな?将来の不安を杞憂にするために、いま何ができるかな?
できることは、いま何をするか、なんですね。そして、いまだからこそできることがあるのです。
過去にやらなくて、いま、あなたが後悔しているとするならば、いまやらないと、同じ苦しみを将来味わうことになるかもしれません。
いま、何もやらないままだと、あなたが悩んでいる通りの将来になるかもしれませんが、いま、何かをやれば、違う将来が訪れることになるのではないでしょうか?
あなたに必要なことは、過ぎ去った過去を後悔したり、まだ来ぬ将来を悲観することではなく、過去の教訓を生かして、いま何ができるかを考え、何かをやってみることではないでしょうか?そうすれば、今思っている不安ばかりの将来ではなく、希望に溢れる将来が訪れるのではないでしょうか?
いま、何ができますか?
いま、何をしたいですか?
きょうも、お読みいただきありがとうございます。
みなさまのしあわせをお祈りしています。